
銀座の並木通りに建つギャルリーためなが。
生涯のパートナーとなりうる絵画を―ギャルリーためなが
チェン・ジャン・ホン展が開かれるギャルリーためながは、1969年、日本で唯一、西洋絵画の名匠を扱う画廊として創業された。創業者である為永清氏は、日本における西洋絵画の黎明期に渡仏し、ベルナール・ビュッフェや藤田嗣治らとの交友関係をいかして、シャガール、ヴラマンク、ユトリロら、エコール・ド・パリの作家を中心に数々の名品を紹介した功労者的存在である。創業から40年を迎えた今、西洋絵画は認識こそされるようになったが、個人の蒐集としては「まだまだ」と次世代を担う為永清嗣 社長は言う。「時計や車、美食についてはこれほど多くが語られているのに、絵画というと別世界のように思われてしまうのが残念でなりません。デザイナーズ建築に住んでいても、壁には何もないという方も多いですよね。まずは、固定観念を持たずにたくさんの作品を見ていただきたい。そして本当に好きな作品が見つかれば、絵画は生涯のパートナーとなりうるのです」