
「パウル・クレー 東洋への夢」at横須賀美術館
クレー作品の東洋的なイメージに触れる
20世紀を代表する画家のひとりであるパウル・クレー。日本でも人気のある画家であり、たびたび展覧会も開催されてきたが、クレーが東洋美術、中でも日本美術との直接的な関係を持っていたことは今まであまり知られていなかった。その接点に着目した展覧会が、世界最大規模のクレー・コレクションを所蔵するパウル・クレー・センター(スイス、ベルン)の全面的な協力により、2009年9月5日〜10月18日に神奈川県の横須賀美術館にて開催される。北斎漫画などの浮世絵から影響を受けた初期のデッサンを展示するとともに、色彩画家として名を成した中期以降の作品の中から、東アジア的な要素を探っていく。デッサンや絵画などクレーの作品約100点に加えて、出品作と関連する浮世絵版画も展示。クレー作品における様々な東洋的イメージを発見できる内容だ。

《ウンクライヒから中国への道》1920年 パウル・クレー・センター蔵