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『出雲国風土記』に日本最古の神山と記されている大山。中国地方最高峰であり、古くから人々の信仰の対象、さまざまな恵みをもたらす山として、この地に在り続ける。2018(平成30)年に開山1300年を迎える。その記念イベントなどが盛りだくさんだ。
日本最古の神山、伯耆国の大山
Photo Masahiro Goda
Text Junko Chiba
山そのものが神として祀(まつ)られ、近代まで登山や木々の伐採が禁じられていた、大山(だいせん)は、今年開山1300年を迎える。古(いにしえ)からこの地にそびえ立ち、霊山としての役目を果たしてきただけでなく、さまざまな“恵み”をもたらし続けている。
かつて「伯耆国(ほうきのくに)」と呼ばれた鳥取県中・西部。一帯を見守るように、山陰の誇る名山、大山がそびえ立つ。古くは山そのものが神と崇(あが)められた霊山だ。今も麓ふもとの人々はその美しい姿に手を合わせ、山の豊かな恵みを受けて暮らせることに「大山さんのおかげ」と感謝の念を捧げている。
 古くから続く大山信仰の聖地に大山寺(だいせんじ)が開かれて、今年で1300年を迎えた。縁起によると、開山したのは出雲国の玉造の狩人、依道(よりみち)。ある日、金色の狼(おおかみ)を追って大山に入り、矢を放とうとしたその時、前方に地蔵菩薩(ぼさつ)が現れた。にわかに信心湧き立つ彼に、いつの間にか老尼になった狼が告げた。「私は山神である。お前を選び、この聖地に導いた」と。これを受けて依道は地蔵権現を祀る寺を建立。名を金蓮(きんれん)と改めたという。
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