
ひと頃、20%台であった日本の家計貯蓄率は、いまや2%程度にまで落ち込んでおり、最も厳しい試算では2010年代の早い段階にマイナス圏に沈む。そして、いずれ国債の消化が国内だけでは賄えなくなる可能性が大なのだ。果たして、そうなったら一体、どのような経済的現象が生じるのか?
これまでは、いくら膨大に国債を発行しても十分に「引き受け手」がいたから、日本の国債の価格は高止まりし、ゆえに長期金利は低位安定していた。しかし、その引き受け手が十分に確保できなくなった途端、国債には売り圧力がかかり、その価格は下落し、一方で長期金利は急激に上昇する。
これまでは、いくら膨大に国債を発行しても十分に「引き受け手」がいたから、日本の国債の価格は高止まりし、ゆえに長期金利は低位安定していた。しかし、その引き受け手が十分に確保できなくなった途端、国債には売り圧力がかかり、その価格は下落し、一方で長期金利は急激に上昇する。