
蓮見雅一 「ラ・コメータ」を経て、渡伊。その後4年間にわたり、イタリア各地で修業する。帰国後「カステッロ」を経て、2002年「リストランテ ラストリカート」をオープン。
大自然そのものを母とする野菜
自然の摂理に則して育てれば、作物は、農薬や化学肥料、有機肥料を使わなくても健やかに育つ。これが、自然栽培農法の考えだ。むしろ、過剰な肥料は畑の土と作物を弱らせ、病虫害をまねく。その結果、農薬を使わざるをえないという悪循環に陥り、さらに農薬や肥料は地下水まで汚染してしまうのだと。
自然栽培は、まず、畑から肥料による汚染“肥毒”を抜いて、健康な土を蘇らせることころから始まる。しかし、土が再生するまでには10年近くかかり、その後も、経験のない農家が、無農薬・無肥料で作物を栽培するのはた易いことではない。おいそれと手を出せるものではなく、自然栽培を手がける農家はごくわずかなのが現状だ。しかし、蓮見シェフは、太陽と水と土、大自然そのものを母として、強く逞しく育った野菜の力を信じている。自然栽培野菜が広まるように、シェフとして出来ることを、最大限やっていこうと考えている。
自然栽培は、まず、畑から肥料による汚染“肥毒”を抜いて、健康な土を蘇らせることころから始まる。しかし、土が再生するまでには10年近くかかり、その後も、経験のない農家が、無農薬・無肥料で作物を栽培するのはた易いことではない。おいそれと手を出せるものではなく、自然栽培を手がける農家はごくわずかなのが現状だ。しかし、蓮見シェフは、太陽と水と土、大自然そのものを母として、強く逞しく育った野菜の力を信じている。自然栽培野菜が広まるように、シェフとして出来ることを、最大限やっていこうと考えている。