
(左から)ピエ・モンドリアン 「青、赤、黄、黒のコンポジション」 (1922)、コンスタンティン・ブランクーシ 「マダムL.R.の肖像」 (1914−17)、「ドラゴン・アームチェア」 (1920-22頃)。
巨匠作品が並ぶ世紀のオークション
中国の名品からフランス近代画や古代ローマの彫刻まで幅広い時代のコレションだが、ここでいくつかハイライト作品を紹介したい。歴史的重要性、クオリティ、そして素晴らしい保存状態がさらに作品の価値を高めている。近代絵画としてはアンリ・マティスとピエト・モンドリアンの作品。バランス感に非常にすぐれ、エレガント。ともにマスターピースの芸術だ。そして、20世紀初頭作、今回初めて公に登場するコンスタンティン・ブランクーシの彫刻は、落札価格1500万〜2000万ユーロとの予想。また、建築も手がけたアイルランド人デザイナー、アイリーン・グレイが手がけた茶の革製の肘掛けいす「ドラゴン・アームチェア」は、200〜300万ユーロでの落札が予想される。他にも、アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック、フェルナン・レジェなど蒐集家が垂涎の作品が満載のコレクション。美術館クラスの作品群の行方に注目が集まる。