

(左)「教育や啓蒙活動を通して広い視野での水のサステナビリティの実現を目指しています」とサントリーのさらなる発展を語る内貴氏。(右)環境教育のコミュニケーションの場として「森と水の学校」という天然水の森を中心とする体験学習も行っている。
「水」の企業としての新たなる存在価値
2003年からは水を育む森を守る活動として、工場の水源にあたる場所を中心に「天然水の森」と名付けた水源涵養活動を開始。研究機関や地域社会と連動し、グループ社員が家族とともに参加する森林保全活動を進めている。さらに子供たちに水を育む森の仕組みや水の大切さを教える「森と水の学校」も開校し、現在までに7,000人以上の親子が参加しているという。2006年からは食育ならぬ「水育」として、水をテーマにした体験型学習の出張授業などもスタート。2008年4月からは東京大学と連携した寄付講座「水の知」も開始するなど、水の側面から様々な社会貢献活動が進められている。「水を守り、育むことに加え、教育や啓蒙活動を通して広い視野での水のサステナビリティの実現を目指しています」と内貴氏。「水」を考えるとき、なくてはならない存在として、サントリーは今、新たな存在価値を築き始めているのである。