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(上左)バレンシアの家具メーカー“KOO(クー)”。最近次々とモダンな新作を生み出し、日本にも輸出している。プライバシー感覚を取り入れたソファは商業スペースで活躍。(上中)ポルトガルの家具メーカー、“Gualtorres(グアルトレス)”。モダン家具に力を入れており、SF的なインテリアを披露して注目を集めた。(上右)バレンシアの照明メーカー“anperbar(アンベルバル)”。柔らかい素材を使ったものは和風なタッチも。LED使用はまだ少ない。(下左)クラシック・インテリアの中にも、モダンな感覚を。クラシックな家具を使用しながら、絵画や色調でモダンな印象を演出している。(下中)屋外製品に強い、バレンシアの家具メーカー“AD HOC(アド・ホック)”。テント・タイプが主体だった、屋外スペースを機能的に演出した“ACACIA”。サンルームとして冬場も活用。(下左)バレンシアのデザイナー、“Paco Comus(パコ・カマス)”の芸術性高い家具。80年代には漫画家として、グラフィック、照明、インテリアと多くの分野を手がけてきた。
メイド・イン・スペインを中心に900社が出展
約15万㎡のフィエラ・バレンシア見本市会場に世界30カ国、900社が出展、世界95カ国から約5万人のバイヤーが参加。比較的安価で使いやすいスペインの家具は、ヨーロッパ市場を中心にイタリアにも普及していたが、近年はロシア、中近東、南米、中国などへの輸出が増えている。このため、グローバル・マーケットへの進出に力を入れ、ハビタ・バレンシアの最大スポンサーでもあるのが、ANIEME(スペイン家具製造業・輸出協会)だ。
 豊饒なスペイン王朝の歴史を持つスペインは、デコラティブなクラシック家具の製造が主流となってきた。ロシア、UAE、中国などの新興市場はこうしたデザインが人気だが、他の欧米や日本市場では今日では、いわゆるコンテンポラリー・モダンの家具が人気だ。使い勝手の良さもあり、ホテルなどのホスピタリティ産業での活用が日本でも増えている。
 ハビタ・バレンシアの最終日は一般開放され、家族連れでも賑わう。「展示がリアルで楽しいわ。でも、厳しい現実を考えると買うのは無理、将来の家を想像するだけで精一杯。」と、見学にきていた新婚カップルの、明るすぎる笑顔が印象的だった。
●ハビタ・バレンシア http://www.feriahabitatvalencia.com/
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