厳しい世相に、室内は
明るく楽しいデザイン?
明るく楽しいデザイン?
地中海の長い夏を惜しむように、多くの屋外家具メーカーが屋外での夜のパーティを開催した。実際にその家具に親しみながら、その実用性、使い心地を実感してもらおうというのが狙いだ。アウトドアのための家具が多いのも、スペインのライフスタイルによるものだろう。しかし、近年の特徴として屋内外兼用、その使用もライトなどと兼用したものと、一つで二つの役割を担うアイテムが多く登場。日常生活の必需品として、耐久性があり使いやすいだけでなく、経済性の配慮も重視されるようになった。
また、カラフルな彩りもスペインらしい。屋外に限らず、屋内にも明るい色合いが好まれるようだ。どことなく、ユーモラスな楽しい造形も目をひく。特にモダンな家具において、こうした傾向が強い。先行きの不透明感、厳しい外の現状などにあって、せめて家の中は明るく楽しく、という反動か。価格帯がヨーロッパの中でも安いのもこうした状況を反映しているのだろうか。スペイン・デザインの女王、パトリシア・ウルキオラのデザインによる家具、テキスタイル、食器なども随所でスポット・ライトを浴びて艶やかに輝いていた。
また、カラフルな彩りもスペインらしい。屋外に限らず、屋内にも明るい色合いが好まれるようだ。どことなく、ユーモラスな楽しい造形も目をひく。特にモダンな家具において、こうした傾向が強い。先行きの不透明感、厳しい外の現状などにあって、せめて家の中は明るく楽しく、という反動か。価格帯がヨーロッパの中でも安いのもこうした状況を反映しているのだろうか。スペイン・デザインの女王、パトリシア・ウルキオラのデザインによる家具、テキスタイル、食器なども随所でスポット・ライトを浴びて艶やかに輝いていた。

(右)バレンシアの屋外家具メーカー、「Lamalva(ラマルヴァ)」。プラスチックの多様なフォーム、色合いを駆使した、椅子、テーブルなど。屋内家具として使っても違和感がない。(左)バレンシアの最大手家具メーカー、「Andrew World(アンドレウ・ワールド)」。椅子を中心に日本の商業施設にも多く使われている。今年のハイライトは、ウルキオラによる椅子“NUB(ヌブ)”。バリエーションも豊か。クッションとも組み合わせることができる。