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応接室には、詩人・西脇順三郎との合作による飯田善國のシルクスクリーン《クロマトポイエマNo.6dawns》 1972 年。
例えば近年でも、大型ドラッグストアやファストファッションショップの進出などが、当初は「銀座にそぐわない」と物議を醸したことがあった。でも銀座は、“新参者"を決して排除しない。懐深く受け入れ、新旧が相互に刺激し合いつつ融合し、やがて旧来のトーンを基調に新たな「銀座色」をつくりだす。そういった離れ業ができるのは、本物を愛する独自の美意識、言い換えれば銀座という街をデザインする確固たる基準が存在し、住人たちが暗黙裏にそれを大切にしているからだろう。
 その銀座と共に歩み、象徴的な存在として輝き続けている企業が資生堂である。140 年前に創業して以来、銀座に深く溶け込み、住人たちとともに良き銀座を継承・発展させていくことを一つの使命としてきた。新進作家にも進んで発表の場を提供してきたギャラリーや、豊かな食のサロンとして愛されるパーラーなどがつづる「資生堂銀座物語」は、私たちに銀座の底知れない魅力を伝えてくれる。
「リッチでスマートでモダンで」初代社長・福原信三氏のこの思いは、そのまま銀座の神髄なのである。
汐留オフィスの玄関で来客を迎える鷲見和紀郎のブロンズ像《カッサンドラ》2004 年。具体的なモデルがあるわけではないが、上へ上へと伸びていく、生命力を感じる作品だ。
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