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(上左)蝶の羽根の模様にインスピレーションを得たイヤカップ。スリットはトップ面とサイド面で平行な部分がなく、高い通気性と、共振を抑制する優れた効果があるという。(上右)Editionシリーズに共通のエチオピアン・シープスキンを用いたイヤパッド。極めて柔らかく、圧迫感を感じさせないうえで、優れた耐久性も有しているという。(下右)イヤカップ中央のインレイは、高級車のインテリアや家具、楽器などにも用いられるアフリカ産ゼブラーノウッド製。天然木のため、ひとつひとつの模様がすべて異なっている。(下左)純度99.9%の無酸素銅にシルバーメッキを施し、アラミド素材のコアに箔がけした特殊構造のケーブル。同仕様の従来品に比べ、導電性が50%向上している。柔軟性も良好。
まるで音場が
ヘッドフォンの外側まで広がっているかのよう
その音色は、周波数特性が素直に伸び切っていることを示す、きらびやかで華のあるもの。もちろん余計な味付けはいっさいされていないが、その特色ある高音域は、普段は聴こえない、ピアノの弦が響かせる微妙な倍音成分まで再生してみせる。このため、クラシックのピアノソロでは、いままで気づかなかった微妙なタッチの違いまで見事に表現されていた。録音されているはずのないピアニストの息づかいまで聴こえてきそうなほど、繊細な音の空間を形成する。それでいてうるささをまるで感じさせないのは、このEdition10が極めて高品質に作られていることを証明するものだ。

 低音域もバランスよくまとめられていて、オーケストラのコントラバスは奥行きのある、迫力豊かな低音を響かせる。中音域では、特にボーカルの艶やかさが印象的。定位のよさも圧巻で、まるで音場がヘッドフォンの外側まで広がっているかのような錯覚を覚えた。

 エチオピアン・シープスキンを用いたイヤパッドは極上の装着感をもたらし、柔軟性の高いケーブルはリスナーの負担を軽減する。しかも本体は軽量だから、長時間聴き続けても疲れない。これはヘッドフォンというよりも、もはやコンパクトなリスニングルームと表現したくなる。いや、あのオーケストラの再現能力からいえば、手のひらに乗るコンサートホールといってもいいだろう。それだけ、このヘッドフォンには豊かな音世界が広がっているのだ。

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タイムロード TEL03-5758-6070
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