
ダニ・カラヴァン ポートレイト 1993年。© Schmidt and Pflauner

パブリックアートの第一人者 ダニ・カラヴァン
環境彫刻の先駆者
ダニ・カラヴァン(Dani KARAVAN、1930年テル・アヴィヴ生まれ)は、比類ない規模の環境彫刻(周囲の環境と調和する大規模の立体作品)を手がけてきた稀有な芸術家として、世界的にその名を轟かせている。建国前のイスラエルの地に生まれ、フィレンツェやパリで絵画とフレスコ画を学び、マーサ・グレアム、ジャン・カルロ・メノッティらの舞台美術を担当。そしてイサム・ノグチやブランクーシ、ジャコメッティに多大な啓示を受けて環境彫刻へとその表現を展開し、ヴェネツィア・ビエンナーレ(第38回)やドクメンタ(第6回と第8回)に参加、その国際的評価を確実なものにした。その後イスラエル国内はもとより、世界各地で様々な依頼による環境彫刻を実現し、今なお多数のプロジェクトを精力的に進めている。