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(上)ワインディングロードに入ると、ポルシェ911カレラで走るのがより楽しくなる。まっすぐな立ち姿が美しい北山杉の林の間を軽快に走る。(下左)怡雲庵の鴨居に祀られた仏像たちが、頭上から温かな視線を注ぐ。さらにこの奥には、常照皇寺のご本尊、釈迦如来が鎮座している。(下右)方丈前の御車返しの桜。後水尾天皇がこの桜の美しさに牛車を返して、再び御覧になったことからこの名前がついたという。
高雄を越えると、北山杉の林が見えてくる。室町時代以降、数奇屋建築などの高級建材として用いられた磨き丸太の産地であるここ北山の里は、川端康成の小説『古都』の舞台となったところ。「北山杉のまっすぐに、きれいに立ってるのをながめると、うちは心が、すうっとする」と語った主人公の千重子が見たのは台杉だろう。急峻な山で効率的に磨き丸太を生産する方法として編み出された台杉は、一本の台木から何本もの腋芽を垂直に生育させる。さまざまな高さの杉が蝋燭のように林立する様は、綾織さながらの美しさだ。
 この北山杉の林を抜けて、トンネルを2つほど潜ると、ここが京都市内かと目を疑う里山風景が広がる。常照皇寺は、二股の道を大きく右に曲がった先にある。「国の天然記念物に指定された九重桜や御所から株分けされたと伝えられる左近の桜、一重と八重が一枝に咲く御車返しの桜で有名ですが、ひっそり佇む山寺の風情に浸るなら、むしろ季節はずれがいい」という山本さんの言葉通り、森閑とした境内は神聖な空気に満ち、心洗われる思いだ。
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