


滝を挟み、幅300メートルにもわたる緑のツタの壁グリーンウォール。壁面には砂岩の彫刻アートも並び、訪れる人の目を楽しませてくれます。(左)ターミナル3の出発ロビーのチェックインカウンター。(右) 2008年1月に開業したシンガポールのチャンギ空港のターミナル3の外観。
真の国際ハブ空港、チャンギ国際空港
24時間、常に空への扉が開かれ世界中の乗客を受け入れているシンガポール・チャンギ国際空港。国土面積が狭いため国内線がなく国際線のみだというシンガポールでは、自国の航空需要が少ないせいか休むことのない、よりグローバルな視点を持つ空港づくりが進められている。1981年の開港以来、ベストエアポートとして250を超える賞を受賞したチャンギ空港でさえも快適さや利便追求の手は緩めない。昨年末開港した新ターミナルはA380に合わせた高さの空間を配し、自然光で明るさを自動調整する未来に向けた環境配慮も施されている。羽田・成田は、そういった意味でハブ空港に求められる条件をクリアしなければならく、秀島氏によれば「日本にとって2001年に開港した韓国・仁川国際空港は脅威になるはず」だという。金浦空港に変わって登場した仁川空港はアジアにおけるハブ空港を目指し、日本の中でも日本海側にある地方空港を結ぶ就航便を活発化させている。細分化するエアラインとともに空港の勢力図は、“ハブ空港”というキーワードで一段と変化していきそうだ。
●チャンギ国際空港 http://www.changiairport.com
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