





(上段・中段) リチャード・ロジャース設計のバラハス国際空港。(下段)サウジアラビアのキング・アブドュルアズィーズ国際空港完成予定イメージ。OMA© All rights reserved
ビジュアル×機能性、バラハス国際空港
スペインのマドリッド・バラハス国際空港の新ターミナル(T4)は、王立英国建築家協会(RIBA)の2006年度スターリング賞も受賞しているハイテク建築の第一人者、イギリスの建築家リチャード・ロジャースによるものだ。新ターミナル(T4)も彼の特徴である機能性を持ったデザインが随所に光る。特に竹材を用いたカーブによって、自然光の差し込みをコントロールし、空調の効率化を計った天井やカラフルに塗り分られたサイン的機能をもつ柱がそうだ。そのような点で、新ターミナル(T4)は、高い評価を得ている。秀島氏は、デザインは空港を評価する上で重要なファクターであり、タイのスワンナプーム空港は「いかにもタイの玄関口に来た感じがして印象的だった」という。目下建設中サウジアラビア西部の都市ジッダのキング・アブドュルアズィーズ国際空港もそういった意味で興味深い。曲線を多用した不思議な建物は、見るものに強烈な印象を残す。完成に期待が寄せられる空港のひとつだ。
●バラハス国際空港 http://www14.aena.es
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