
海外からの外圧が影響し、「山の手」という都心の利便と住宅地としての静けさの双方を享受できる“矛盾を解決した集合住宅”は、今、グローバルな水準で「希少」、それゆえに値崩れしないのである。さらに、“都心の第一種低層住居専用地域”という環境がより希少性を高めている。
グローバルに注目される、「山の手」
近年の地価再上昇により、東京都心の住宅地はかつてないほどに希少性を増している。なかでも10%以上の上昇を続けているのが、松濤や神山町を含めた「山の手」だ。高台にあり、都心の利便性と閑静な住環境という矛盾する条件を兼ね備えながら、欧米の都市ほど異常な地価高騰を受けていない山の手は今、東京のみならず欧米やアジアの富裕層からも熱い注目を集めている。もともと山の手エリアにはマンション用地となる第一種低層住居専用地域が極端に少ない上に、海外や地方都市の富裕層からの外圧によってさらなる地価上昇の可能性を見込んだ地主たちが、転売ではなく抱え込みに入っていることも希少性に拍車をかけた。山の手は今、グローバルな水準で希少な資産なのだ。