
「環境経営ビジョン2010」が示すもの
2003年、NECは他社に先駆けて長期的かつ具体的な環境対策を示す「環境ビジョン2010」を発表した。NECが事業活動をする上で排出するCO₂と、製品の使用時に排出されるCO₂量を合わせた数値に対し、ITソリューションの提供を通じて顧客側と社会において削減するCO₂量のバランスを取ることで、2010年度までにCO₂排出量“ゼロ”を目指すというものだ。「長年にわたる環境活動ノウハウと、世界トップクラスのIT・ネットワーク技術を基に、環境配慮型製品の開発から導入、運用までトータルにサポートできるというのが、NECならではの強みです」と、環境推進部統括マネージャーの宇郷良介氏は語る。2007年度には、グループ全体のCO₂総排出量を2006年度比で12.4%の削減に達成。2010年度までにさらに17.7%削減し、2000年度比で102万tの削減を目指していく計画だ。