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空間に合わせて表情を変える、
普遍性の高いオーダー家具
普遍的なデザインには、その普遍性を証明するために高いクオリティも必要である。トレンドの移り変わりが激しい昨今、デザインばかりが独り歩きして、質がおざなりになっているものが多いのは否めない。末永く愛されるプロダクトを謳う以上、デザインにもクオリティにも、それだけの責任を負うべきである。双方の高いバランスが保たれたプロダクトこそ、「本物」と呼ぶに相応しい。
 1998年に設立された「コラボレ」は、簡素な工業製品が普及するなか、わずか5名という少数精鋭の製作組織で、高いレベルのオーダー家具作りを実践している。極細のフレームと肘置き椅子らしからぬシャープなフォルムが印象的なラウンジチェアは、日本の伝統技法である指物技術を採用。肘置き椅子特有のボリュームを出すことなく、強度と耐久性を保持している。その他にも、中国を起源とする猫脚と笠木と背柱の削り合わせの技術を駆使したチェア、円周にスリットを入れて繊細な表情に仕上げられた丸テーブルなど、高い技術力を証明する優れた製品が作り出されている。そのどれもがときにモダンで、ときにクラシック、東洋的であり、西洋的でもある。空間のスタイルによって様々な表情を見せるから面白い。
 時代やジャンルに縛られるのではなく、より良い物を追い求めた結果、たどり着いた普遍性。そこには「永く愛される独自のスタンダードを確立していく」というコラボレの哲学が垣間見られる。

コラボレ
神奈川県藤沢市羽鳥1-3-11
TEL0466-30-2727
http://www.collabore.co.jp
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