
(左)趣のあるルームキー。右は開業当時に使われた銀色のプレート。(右)昭和30年代に使われていたシェリーグラス。
“人”という財産がさらなる魅力となる
1ヶ月以上逗留する宿泊客もいるという雲仙観光ホテルの魅力は、設備だけにあるのではない。スタッフたちの温かなもてなしにもあるのだ。訪れてすぐに気づくのは、自分に向けられた笑顔が、マニュアルによるものではないということ。ごく自然に心の奥から湧きあがる表情と立ち居振る舞いは、何ものにも代えがたいサービスではないだろうか。創業当時、外国語に堪能なスタッフが少ない中で、訪れる賓客たちを可能な限り厚くもてなそうと努めてきた精神が、現在にも脈々と受け継がれているのだ。