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(左)ゆったりとした時間の流れるエントランスロビー。(右上)図書館には、珍しい豆本などもあり、ゆっくりと楽しめる。(右下)暖炉を新設したバー。炎を見つめながら心安らぐ時を。
いまでは貴重になった米松などの木材を贅沢に使った重厚感のある館内には、手(ちょう)斧(な)削りをはじめとする日本の職人たちの丹念な細工が施されている。平成15年には国の登録有形文化財にもしるされるほどの名建築を、スタッフたちは大切に使い続けてきた。その結果、ここには熟成を重ねた建築だけに許される特別な輝きが宿っているように感じられる。
 2007年には、ホテルの一部を改装し再オープンしたことで、さらに過ごしやすい空間となった。ただ新しくしたわけではなく、エントランスのアスファルトを石畳に張り替え、室内にウィリアム・モリスの壁紙をあしらうなど、ホテル本来の美意識を損なわずに、新しい命を吹き込んでいる。開業当時の面影に近づけた図書室、撞球室、映写室を新設。アール・ヌーボー調に完全改装された温泉浴室も人気を呼んでいる。近隣の「小糸地獄」から自然湧出する93.5度の源泉かけ流しの湯は、山深い秘湯の趣を醸し出し、洗練された温泉浴室と絶妙なハーモニーを奏でている。
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