
リーマン本社があったタイムズスクエアビル

サブプライムローン後の資産運用
Text Yoko Yagi
世界を激震させた1週間
サブプライムローン問題もかなり沈静化してきたのではと思われたときに、めまぐるしい1週間となった。9月15日、米証券第4位のリーマン・ブラザーズは会社更生手続きの適用を裁判所に申請、経営破たん。負債額は約64兆円の史上最大規模の倒産といわれる。そして奇しくも、同日、米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は米証券大手メリルリンチを買収することを発表。そして、その翌日、巨額損失を抱える米保険最大手AIGが、政府の管理下に入ることが決定した。これらの一連の事件が、世界的な株安を引き起こし(日経平均は一時660円安の年初来最安値)、今もって世界中の金融機関も戦々恐々としている。しかし、この状況……我々日本人にはなにか覚えがないだろうか。