分配金と基準価額の関係
しかし、毎月分配金が支払われていても、基準価額(投資信託の価格)が下がっていたらどうであろうか。外債ファンドの基準価額は為替レートの影響も受けるため、基準価額が下がったからといって、ただちに運用に問題があるわけではない。しかし、基準価額の内訳をチェックしてみる必要はあるだろう。純資産の中から、どのぐらいの割合で配当金が支払われているか、いわゆるタコ足配当を行っていないかを確認したい。また、こういった外債に投資するファンドの場合、基準価額はどのようにして形成されるかというと、主に3つの要因で決定する。1つが為替の変動である。円安局面になれば基準価額が上昇する原因となり、円高局面では下がる傾向にある。そして2つめが金利の変動。債券は金利が上昇すれば価格が下がるという特質を持つ。そのため、基準価格に影響を及ぼすこともある。3つめは信用リスク。投資している債券の格付けが変化すれば価格も変動する。
