
最新プラネタリウム事情

世界が仰天した桁はずれの再現性
ゆっくり星を眺めるというのは実に贅沢な時間だ。そんな夢のような時間を過ごすため、擬似的に星空を室内に創り出したがプラネタリウムだ。今からちょうど10年前に、本物と見紛う程の星空を映し出すプラネタリウムを一人で開発した日本人がいる。世界的なプラネタリウムクリエイターで「メガスター」開発者の大平貴之氏である。既存のプラネタリウムは一見、星空らしくあっても、奥行き感が欠けていることに気づく。その理由として、多くのプラネタリウムは、肉眼で極限とされる6等級ないし7等級までの星しか再現していないからである。また、プラネタリウムで再現する星の数もせいぜい数千から2万個程度である。しかし、大平氏が発表し、IPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で世界を驚愕させたそのプラネタリウムが映し出す星の数が、なんと150万個という驚きの数だった。