
田嶋智太郎的「原油価格の行方」
Text Tomotaro Tajima

米ゴールドマン・サックス・エネルギーチームは「ドルと原
油価格の最近の相関関係は明確だが、これらの資産は様々な
要因で動く。長期的には、原油価格と米ドルの相関関係は非
常に限定的だ。」と指摘した。
油価格の最近の相関関係は明確だが、これらの資産は様々な
要因で動く。長期的には、原油価格と米ドルの相関関係は非
常に限定的だ。」と指摘した。
去る8月20日、米投資銀行ゴールドマン・サックスは、顧客向けリポートのなかで今年末の原油先物価格の見通しを1バレル=149ドルに据え置いた。足元の原油先物価格(指標のWTI期近物)が120ドル割れの水準にまで下落していたにも拘わらず、あらためて「年内に史上最高値を更新する」との見解を示したわけだ。
結果、原油先物価格は目先的にも強含みの展開となり、8月21日には120ドル超の水準にまで大幅上昇。同時に、NY金先物価格も原油高に連れて大幅反発し、7月半ば以降、全体に調整色を強めていた国際商品価格が再び上昇に転じ、世界的なインフレ圧力が再燃するのではないかとの懸念も高まっている。
結果、原油先物価格は目先的にも強含みの展開となり、8月21日には120ドル超の水準にまで大幅上昇。同時に、NY金先物価格も原油高に連れて大幅反発し、7月半ば以降、全体に調整色を強めていた国際商品価格が再び上昇に転じ、世界的なインフレ圧力が再燃するのではないかとの懸念も高まっている。