
2007年のリニューアルに伴い取り入れた、トレイやメモ帳などの「BITOWA」備品は新しい「会津モダン」を発信している。
時代を超える美を取り入れたホテル
「BITOWA」の魅力はまずその美しさ。白や淡いピンク、薄紫などの、うっすらと光を纏うやわらかな質感。滑らかな黒が持つ深い奥行き。そして上品な金の輝き。そうした美しさ、技術の精緻さはそのままに、現代生活に不向きな点、例えば手入れの難しさや現代のインテリアとの不調和などは、素材を替える・デザインを替えるなど、思い切った新しい発想で創り上げた。日本を代表する伝統工芸・漆塗が持つ美しさを、日常の中で楽しめる形に昇華したのが「BITOWA」なのだ。そうした「BITOWA」の魅力を、おもてなしのひとつに取り入れているホテルがある。福島県の磐梯山温泉ホテルは、2007年の客室リニューアルに伴い、建築家・三沢亮一氏の薦めで客室什器に「BITOWA」を取り入れた。もちろん地元を代表する伝統工芸、会津塗の美しさを取り入れたいという思いからだ。だがなぜ伝統的な会津塗ではなく、「BITOWA」だったのか? それはやはりホテルの現代的なインテリアとの調和が、大きな理由になっている。
●磐梯山温泉ホテル
TEL0242-74-5111
http://www.bandaisan.co.jp/
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