
オーダーが来てから制作する特別注文シリーズのChest 1,575,000円。

伝統工芸の美と技を日常に 会津塗から「BITOWA」へ
Text Ichiko Minatoya
にわかに活性化しつつある伝統工芸
日本の生活様式から、“和”が消えて久しい。畳敷きの和室のない家も増え、文机・ちゃぶ台・水屋棚・床の間…そうしたものの多くが、居場所を失った。いまや “和”は、我々にとって非日常になりつつある。
だが不思議なもので、日本旅館の広々した和室に寝転べば、懐かしさに心安らぎ、精緻な美しさを湛える和の工芸品を手に取れば、初めて触れるのにしっくりと肌に馴染む。普段は忘れている和を慈しみ、和に癒される感性は、ふとした瞬間に甦り、欧米式の暮らしや美意識に慣れた我々に、日本の美のなんたるかを教えてくれる。
長い歴史の中で培われ、磨き上げられてきた、日本の伝統工芸の技を、現代生活の中に活きる形に進化させようという動きは、日本各地で起きている。例えば漆器の伝統工芸「会津塗」の、堅牢さ・美しさはそのままに、デザインや形をモダンに、シャープに、そして使いやすく進化させた「BITOWA」ブランド。国内はもちろん海外のデザインイベントにも出展し、都心の有名なセレクト系インテリアショップでも商品が紹介されるなど、知名度は少しずつ上がってきている。
だが不思議なもので、日本旅館の広々した和室に寝転べば、懐かしさに心安らぎ、精緻な美しさを湛える和の工芸品を手に取れば、初めて触れるのにしっくりと肌に馴染む。普段は忘れている和を慈しみ、和に癒される感性は、ふとした瞬間に甦り、欧米式の暮らしや美意識に慣れた我々に、日本の美のなんたるかを教えてくれる。
長い歴史の中で培われ、磨き上げられてきた、日本の伝統工芸の技を、現代生活の中に活きる形に進化させようという動きは、日本各地で起きている。例えば漆器の伝統工芸「会津塗」の、堅牢さ・美しさはそのままに、デザインや形をモダンに、シャープに、そして使いやすく進化させた「BITOWA」ブランド。国内はもちろん海外のデザインイベントにも出展し、都心の有名なセレクト系インテリアショップでも商品が紹介されるなど、知名度は少しずつ上がってきている。