

2002年カンボジア・シェムリアップのアンコールワット遺跡の近くにオープンしたアマンサラ。1日2回のアウティングとプライベートガイド、朝食、昼食または夕食、ワインやスピリッツなどのドリンクも含まれる。
新たなる伝説、とまらぬ進化
アマンはまた、土地の文化・宗教への敬意と愛情を最大限に尊重し、表している点でも特異である。それは、リゾートの佇まいに最も顕著だ。どの国のアマンも、あたかも昔からその地に存在していたかのように、景色に溶け込んでいる。その背景には、地域に対する、アマンの細やかな配慮があるのは言うまでもない。そしてホスピタリティ。形式だけでない、心からの“もてなし”を身につけたスタッフは、アマンの偉大なる財産だ。スタッフ全員がゲストの名前を覚え、すれ違えば、微笑みと共に名前を呼びかける。3日もいれば朝食の好みを把握し、マッサージや食事のリクエストも思いのままだ。アマンが部屋数を増やさないのは、こうした質の高いサービスを維持するために他ならない。
今や世界に点在するアマン。その一つひとつに、“土地の伝統や信仰を敬い、スモールラグジュアリーを極める”という創始者の信念が生きている。“アマン=平和”が宿るリゾートは、新たな伝説を生みながら、なおも進化していくのだろう。
今や世界に点在するアマン。その一つひとつに、“土地の伝統や信仰を敬い、スモールラグジュアリーを極める”という創始者の信念が生きている。“アマン=平和”が宿るリゾートは、新たな伝説を生みながら、なおも進化していくのだろう。