PAGE...1|2|3
(上)布が重なるアッパー部分は、縫う作業の前にキリのような道具を使い、穴をあける。(左下)ソールと革の部分を手作業で縫うのは、至難の業。(右下)Uチップ部分、両サイドの2枚の布をすくいあげるように縫うクロード氏。
卓越した技術とノウハウが生む靴
1891年、南フランス・リモージュに靴の製造工場を開いたことから始まるJ.M. Westonの靴作りは、115年以上もの歴史を刻んできた。一貫して職人の手作業にこだわってきた同メゾンの姿勢は、今も変わることなく、約350人の靴職人が年間9万5,000足という靴を生み出している。靴が完成するまでの“200”という工程には、それぞれ卓越した技術をもつ専門の職人が手を施す。今回、来日した靴職人のクロード氏は、クラシックラインの“Hunt derby”を縫うスペシャリストだ。Uチップ部分を裏からすくうように2枚の布を縫う、ソールと革部分の3枚布が重なった硬い部分を縫うなど、非常に難しい作業をいとも簡単に成しえてしまう。それも、縫い目がきちんとそろった美しい面持ちと手作業だと分かる温かみをこめて−。靴に携わってから、今年で25年になるというクロード氏。彼のような熟練した職人技とノウハウを、長い年月とともにつんだ職人たちの存在が、J.M. Westonの靴が世界中から指示される所以だろう。
PAGE...1|2|3
LINK
STYLE
J.M. Weston新作は アーティストコラボ
>>2009.3.12 update
STYLE
日本ブランドのプライド
>>2018.7.2 update
STYLE
紳士靴のダンディズム
>>2020.2.28 update
STYLE
紳士靴のダンディズム
>>2020.2.27 update
STYLE
ラグジュアリー&アルチザン≪GINZA SIX≫
>>2017.4.25 update

記事カテゴリー