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熱帯雨林の鳥や蝶々などが生息するドーム。地下には熱帯魚やホワイトアリゲーターなどがいる水族館がある。
これからの公共施設のあり方を示すCAS
ビルバオ・グッゲンハイムの成功以降、公共施設はグローバリゼーションの時代を迎え、都市間競争を勝ち抜く道具となった。ミュージアムはファッションブランドビルのように視覚的差異を競い合いようになり、人を呼び寄せるための彫刻的外観の追求が内部のプログラムや空間を抑圧するという、手段と目的の転倒にまで事態は進行した。
 そのなかで、CASは、巨大の屋根が象徴するように、トレンドに流されることなく、サステナビリティというテーマ性を色濃く反映している。人々に科学技術への信頼を回復し、楽観的な未来を希望させる可能性を秘めている。奇しくも世界的な金融恐慌のはじまりと重なったCASオープンは昨今の公共空間のグローバリゼーションをリセットし、啓蒙という大いなるプログラムへの回帰を促す、一石となるかもしれない。
●カルフォルニア アカデミー オブ サイエンス
http://www.calacademy.org/
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