

(左)同ホテルのオーナー、ジェローム・シュヴァリエ氏。(右)エントランスを抜けると右手にラウンジ、左手にバーがある。バーでオーダーしたドリンクの支払いはなんと記帳のみ。ここにもホテルとゲストの信頼関係を垣間見る。
“奥ゆかしき”RYOKAN的ホテル
「グランドホテルとはいい意味で一線を画し、ゲスト一人一人の顔が分かるサービスを提供しています。心に響くサービスをすることで、ゲストの記憶に残るホテルを目指しています」。そう語るのは、同ホテルのオーナー、ジェローム・シュヴァリエ氏。約30年前に同ホテルを購入し、オーナーとなったシュヴァリエ家は、現在パリ市内に「ル・パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ」を含め3つのホテルを所有。そんなシュヴァリエ氏のホテル経営には「Small is luxury」というキーワードが。小さなホテルだからこそできる家族的でフレンドリー、控えめだがきちんと行き届いたサービスには、“奥ゆかしき”日本の旅館と通じるものがある。そのゲストのニーズ以上に応える絶妙なホスピタリティが“同ホテルのゲストの60%がリピーター”という素晴らしき再訪率を誇るのである。ロケーション、サービスに優れ、ホテル自身が映画のようなストーリを持つ「ル・パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ」。数あるパリの素敵なホテルから、次のステイに指名したくなるホテルである。