
芸術都市パリの100年
Text Mihoko Matsuda
モネ、セザンヌ、ルノワールが愛したパリ
ルーヴルやオルセーなど世界に名だたる美術館を持つフ
ランス。実は日本とフランスの交流には歴史があり、1858
年に日仏修好通商条約が締結されて以来、文化的・経済的
に親密な関係を続けてきた。2008年の今年は150周年にあ
たり、その記念として東京都美術館で開かれているのが
『芸術都市パリの100年展』だ。その名の通り、パリをテー
マにした近代フランスの優れた作品約150点を展示。世界
の著名な美術館が、モネにセザンヌ、ルノワールにシニャ
ックなど錚々たる芸術家の作品を出品し、ハッピーで見
応えある展覧会が実現した。絵画や彫刻、版画や写真など
で彼らが表現するパリは、時に優しく時に激しく、そして
どこまでも美しい。初夏の上野公園で、新しいパリの魅力
を再発見するのも悪くない。


(左)ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ボニエール夫人の肖像」1889年 プティ・パレ美術館(c)Photo
RMN-cBulloz/distributed by DNPAC(右)ガブリエル・ロッペ「エッフェル塔の落雷」1889年頃 オルセー美術館 (c)Photo
RMN - cDroits rservs/distributed by DNPAC