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(左)舞台のように演出されたトリアノンの庭園。キャルセンによる『マリー・アントワネット』展会場。(c)Prises de vues Rmn / Cristiano Mangione(右)『見晴台のイリュミネーション』、1781年の絵画。見晴台は、プチ・トリアノン離宮の庭園内に今も現存す る。(c)Photo RMN / Daniel Arnaudet
王妃というドラマ
会場の空間デザインには、演劇・オペラ演出家であるカナダ人、ロベール・キャルセンが招聘された。ウィー ンでの皇女時代、フランスでの皇太子妃時代から王妃時代、最後の転落の時代と3パーツに分けられた会場 は、彼女の辿った人生の推移を、訪問客が時間軸に添って追う構成だ。舞台装置のような演出が随所に施さ れた空間は、マリー・アントワネットという歴史を控えめに、けれども劇的な体感をもって訪問客に伝えるこ とに成功している。「マリー・アントワネットと演出家である私との直接的な関係性として、彼女が舞台でよ く演じていたということが挙げられます。10歳で既に、兄ヨーゼフ二世の結婚祝賀の為に、シェーンブルン 劇場で羊飼いを演じています。プチ・トリアノン離宮には、建築家リシャール・ミックに依頼して、彼女自身の 劇場を建築しました。そこでは彼女自身が、ロッシーニの『セビリアの理髪師』を、ボーマルシェを演じてい たのです」
グラン・パレ『マリー・アントワネット』展のアーティスティック・デ ィレクター、ロベール・キャルセン。
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