

(左)ガラスと木材を複雑に組み合わせた構造。(右)パヴィリオン開催模様。
建築界のピカソ、英国初上陸!?
ロンドン西部、ハイドパーク内のサーペンタインギャラリーに隣接するように、毎年夏季限定でパヴィリオンが建設され、カフェ、舞台などの要素を含む、フリースペースとして開放される。サーペンタインギャラリー自体の規模はそれ程大きくないが、世界のモダン&コンテンポラリーアートをテーマに数多くコレクションを所蔵しており、2002年に村上隆がエキシビジョンを行ったのは記憶に新しい。夏季限定パヴィリオンは、スリランカ出身の天才構造建築家セシル・バルモンドを中心としたチームが毎年、世界の名立たる建築家とのコラボレーションという形で設計される。そして今年、フランク・O・ゲーリーとの協働でそのパヴィリオンは完成した。ゲーリーの建築は世界各地に点在し、独特の異彩を放っているが、イギリスにおいていうと、無償で設計したマギーズ・センターを除けば、彼の建築はなく、これが初めてである。

08年フランク・O・ゲーリー設計のパヴィリオン外観。