

(左)“Sountina”の音の広がりのイメージ。1本から波紋のように音が広がるので、どこからでもいい音に。(右)一般的なスピーカー
の音の広がりのイメージ。最適な音を聴けるエリアが特定される。
キーワードは“1本・360°・透明”
“Sountina”は1本だけれどモノラルではない、立体的な音を再現できる。「振動板である有機ガラス管は円
筒状なので、360°に音が放射される。また、振動板の表面積が広いので発するエネルギー量が多く、音の減
衰が少ないんです。従って、どの高さ、距離、角度からも同じように音が聴こえ、立っても座っても音像が崩
れない。この独特な音場は、“サークル サウンド ステージ”と呼んでいます。他にも、プレーヤーからの入力
信号を最適なものに変換する高精度DSPの搭載などにより、奥行きのある立体サウンドを実現しています」
と語るのは、開発に携わったエンジニアの鈴木伸和氏。開発をスタートしたのは3年ほど前。「元々インテリ
ア好きなこともあって、オーディオもインテリア寄りの、デザイン性の高いものを開発したいと考えていま
した。最初は特にテーマがあったわけではないのですが、素材としてガラス管に注目した辺りから、“1本・
360°・透明”というキーワードにこだわるように。見た目のインパクトはもちろん、音自体が新しくてインテ
リアに溶け込むようなもの、今までの技術でできないものを作りたかった」(鈴木氏)。

開発・技術部門の鈴木伸和氏。鈴木氏の「音がインテリアとして溶け
込むようなスピーカーを作りたい」という想いから、“Sountina”の
開発がスタートした。
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