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傾いた円筒の形をした展示室「太陽」。荒川修作+マドリン・ギンズ「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身」は、しっとりとした石庭 と非日常的な空間の対比が興味深い。写真提供 奈義町現代美術館
迷路の描かれた小部屋かららせん階段を胎内潜りのように上り、最後の展示室「太陽」へ。荒川修作+マドリ ン・ギンズの作品「遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体」があるのは傾いた円筒の内部。そこには水平な部 分がなく、奇妙な身体感覚を味わうことになる。左右の壁に広がるのは、京都の龍安寺を思わせる石庭。しか し細部を見ようとしても、床がつるつると滑りたどり着けない。「自分は何をしているのか」と不思議な思い が込み上げ、その問いは次第に自分の内面へと向かう。
 日常とは異なる感覚を経験することで考えさせるのも、アートの偉大な力。それぞれの空間で静かに全身 の感覚を使って何かを感じてほしい。
●奈義町現代美術館 岡山県勝田郡奈義町豊沢441 TEL0868-36-5811 ●開館時間:9時30分〜17時(入館は 16時30分まで) ●休館日:月曜、祝日の翌日 ●http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/
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