
機械に頼らない自然喚起システムで運用される環境配慮
へのメッセージを発信する。提供 安藤忠雄建築研究所
自然換気で運用する新システム
駅のデザインは、安藤忠雄建築研究所と東急電鉄、日建設計、
東急設計コンサルタントによって手掛けられている。「地宙
船」内部では、地下の改札階から最下層のホーム階までが楕円
形の吹き抜けになっており、その両横にも空気が通る開口ス
ペースが設けられている。同駅の東急電鉄事業範囲は換気設
備を設けずに自然換気で運用するという。ホーム階や「地宙
船」内の吹き抜けと、駅に隣接した敷地にある地上の開口を利
用し、ホームに行き来する列車の排熱等によって、暖まった駅
構内の空気と地上の冷たい空気を対流させるという考え方
だ。この自然換気システムは大規模な地下鉄駅としては世界
で初めての採用となり、通常の地下鉄で使用されるエネルギ
ー量に比べて年間約1,000トンの二酸化炭素削減が見込まれ
ている。