
晴天時の白い物質や、光の弱い暗めの場所までしっかりと描写するGRレンズ。曇天での撮影では、光が全体に行き渡るため、驚くほどの描写能力を味わえる。
あの時、あの場所、あの空気感が甦る
豊かな色彩と抜群の解像度、上品でコントロールしやすいボケ味。鋭さと可憐さを併せ持つGRレンズは、例える
なら薔薇のようだ。その能力を引き出すためにRICOHが心血を注いだのは、CCDと画像エンジン「GR ENGINE Ⅱ」
の開発である。高画素を実現するために各カメラメーカーが決まって頭を悩ますのは、ダイナミックレンジ。一
般的には画素数を上げ過ぎれば、眩しい場所や暗い場所での描写性能が格段に低下する。イタリアやギリシャ
の白い建物を真夏の日中に撮影したり、冬の公園の夕暮れ時を撮影したりすると軽薄な写真になってしまうの
だ。しかしながら、GR ENGINE Ⅱの開発で、彩度の低下を防ぎながら高感度時のノイズを大幅に減らすことに成
功。新搭載のCCDが繊細なディテールまで、忠実にその場の空気感を描き出す。一切の妥協を許さないRICOHのも
のづくり魂が、GR DIGITAL Ⅱにもふんだんに詰め込まれている。