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伝統とモダニズムの先へ 
原点
Text Yuko Suzuki
Photo Tony
日本の美の原点は“かざり”だった
かつて寺嶋氏が抱いていた日本文化・日本の美に対するイメージは、「わび」「さび」に代表されるように、デザイ ンも色も「シンプルで控えめ」。あるいは、いわゆる民芸風の、どちらかといえば泥くささのあるものだった。「で も、たとえば着物の色や柄。資料を見ると、時代を遡るほど斬新で華やかです。ところが何百年と時代を経るう ち、“シンプル=モダン=カッコイイ”という傾向が強くなってしまった。もちろん、シンプルの良さはたくさん ありますが、日本の美、日本人の美意識はそれだけではない気がするのです」。実際、日本の美を生む大きな原動 力となったのは、人々の「飾りたい」という情熱だったようだ。たとえば縄文時代の火焔型土器。あの変化に富ん だ模様は日本人が装飾に情熱を注いだ原点とも言われている。
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