
土に還る素材、感性に訴えかけるデザイン
ファッション業界でPRとして活躍している田辺さんにとって、“紙の器”作りのノウハウは皆無。そこで声をかけたのが、デザインのみならず日本文化を取り入れたプロジェクトを幅広く手掛ける緒方慎一郎さんだった。
「私がイメージしていた和は、海外にも通用する現代のモダン的な和。仕事で海外に行くたびに、寿司など日本の食文化に対し、多くのオピニオンリーダーやセレブリティたちが興味を示し、高く評価していることを目の当たりにしていたのです。そういった伝統、文化、本物を大切にする人々の感性に訴えかけるデザインを表現するには、緒方さんしかいないと思いました。器のデザインは緒方さんにお願いすると共に、私自身がこだわったのは、その素材でした。環境に配慮し、再利用できるものでと試行錯誤した結果、素材は葦やバガスというさとうきびの搾りかす竹パルプを使うことに。私が『WASARA』に求めたことは、土に還る素材を使い、料理をもっと美味しそうにそしてスタイリッシュに演出したかったし、“使い捨て”という儚さをもった器にこそ、美意識を持たせたかったのです」。
「私がイメージしていた和は、海外にも通用する現代のモダン的な和。仕事で海外に行くたびに、寿司など日本の食文化に対し、多くのオピニオンリーダーやセレブリティたちが興味を示し、高く評価していることを目の当たりにしていたのです。そういった伝統、文化、本物を大切にする人々の感性に訴えかけるデザインを表現するには、緒方さんしかいないと思いました。器のデザインは緒方さんにお願いすると共に、私自身がこだわったのは、その素材でした。環境に配慮し、再利用できるものでと試行錯誤した結果、素材は葦やバガスというさとうきびの搾りかす竹パルプを使うことに。私が『WASARA』に求めたことは、土に還る素材を使い、料理をもっと美味しそうにそしてスタイリッシュに演出したかったし、“使い捨て”という儚さをもった器にこそ、美意識を持たせたかったのです」。