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(左から)ルイ16世時代の歴史的建造物であり、ショパンの人生最後の部屋として知られる「ショーメ」のサロン。入り口に飾られたマリー・ルイーズ皇妃の肖像画。息子の誕生を祝ってナポレオンから贈られたもの。
(左から)2009年からの新しい広告キャンペーンに決定したソフィーマルソー。壁にはティアラ、王冠などのヘッドジュエリーの原型が展示。
「ショーメ」からたどる
パリ栄華の軌跡
Text Keiko Nagahashi
華やかな歴史を語る美術館
創業1780年、ヴァンドーム広場を拠点とするグランサンクのなかで長い歴史を誇る「ショーメ」。
 マリ・エティエンヌ・ニトが創業したナポレオン皇帝御用達のジュエラーは、マリー・ルイーズ皇妃の結婚の際に婚礼装身具一式を製作、以来「ショーメ」は花嫁の頭上を飾るティアラの製作に傑出し、世界中にその名を轟かせた。現在、この場所には本店ブティック、華麗なル・グラン・サロンと歴代コレクションを所蔵するミュージアムが併設されている。
 2世紀以上にわたる所蔵品は、1000個のティアラをはじめ、原型、デザイン画、受注記録までも展示され、伝統とモダニティを併せ持つショーメのエスプリを物語っている。
 10月3日より11月7日まで開催されている、「ル・グラン・フリソン 〜ルネッサンス時代から現代までを彩るセンチメンタルジュエリーの数々〜」では16世紀から20世紀にかけて愛情やいつくしみの感情を表現する手段となった宝飾品が、華やかな歴史の世界へといざなう。その一部を紹介しよう。
●ショーメ美術館(パリ本店上階)
12,PLACE VENDOME
75001 PARIS
TEL+33 1 44 77 26 26
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