
地球を継ぐ知恵 Vol.1【環境破壊の継承】
Text Nao Suzuki

宇宙に浮かぶ「地球」
地球は言うまでもなく、広大な宇宙にぽっかりと浮かぶ、ひと
つの「球」である。太陽ができたのと同じころ、宇宙に広がる塵
が集まり、いくつかの巨大隕石が衝突を繰り返し、地球を形成
していったという。文字通り、地が固まって、球になっている
から、「地球」と呼ばれている。かつて、誰もが学校で「地球は太
陽の周りを回っている」と習った。ところがその太陽ですら、
約2000億個の恒星からなる銀河系の中を時速79万2000kmの
速度で、太陽系の惑星すべてを引き連れ、約2億2600万年で一
周しているのだ。