
(左)レンゾ・ピアノによるオフィス・住居・ホテルの複合高層ビル「シェアード・ロンドン・ブリッジ」。(右)シティ・オブ・ロンドンの高層化が顕著にあらわれているロンドン
の展示模型。
世界の都市開発
—ロンドン—
—ロンドン—
高層化が進む、シティ・オブ・ロンドン
EU最大の都市、ロンドン。首都圏だけで750万人、周辺を合わせると1300万人の人口は、増加の一途にある。経済
好況を背景に上昇し続け、東京を抜いたとされる不動産価格もようやく落ち着いたようだ。テームズ河畔の倉
庫街ドックランズにある、カナリーワーフの再開発に続き、近年は、ロンドンの中心部、金融街であるシティ・オ
ブ・ロンドンの高層化が進んでいる。厳しい建築規制を縫って建てられるため、総じてユニークな形状のもの多
い。ノーマン・フォスターによる、スイス・リー本社ビルもその一例だ。オリンピックの開催される2012年にまで
には、ロンドン・ブリッジの袂南岸に、イタリア人建築家、レンゾ・ピアノによる超高層建築「シェアード・ロンド
ン・ブリッジ」が完成。高さ310m、72階建ての細長いピラミッド状で、オフィス、住居、シャングリラ・ホテルなど
が入る。総工費20億ポンド。シティのケン・リビングストン市長の肝いりプロジェクトだ。
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