

(左)ムーンスター隣の交差点空地につくられた畑。手前がもともとあった土、中央が砂、
奥が肥沃な土の3通り。きゅうり、なすなど実のなる植物をほとんど種から育てている。
(右)ワタリウム美術館前の通りできゅうりを栽培。マップをもらって周辺を回ってみよ う。
(右)ワタリウム美術館前の通りできゅうりを栽培。マップをもらって周辺を回ってみよ う。
また、今回は美術館の外にも飛び出して、「ARTで街をやさい畑にするProject」も行われている。空き地に畑をつ
くったり、店先にプランターを設置したりして、青山通りやキラー通り沿いの風景を変えようというものだ。フ
ァブリスは、都心では観葉植物つまり装飾のための植物が多いことに気づき、果樹や野菜など、実のなる植物を
育てることを提案したのである。日本の食糧自給率の低さが問題視されているが、これくらいなら誰もがやろ
うとすればすぐにできることである。東京農業大学の協力によるハチの飼育に加え、このように、街の人々に趣
旨を説明し、協力してもらうプロセスも、この展覧会には大切なことなのだ。道行く人も気にかけるようになっ
てきた。