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美術館に出現したすすき野原。
3階に上がると、むせかえるような草の匂いがする。美術館の 建物のなかに出現したすすきの原。コンクリートの壁も、河原 の高架下だと思えばワープしたような気分になる。「そよ風と は、夏に吹く、少しあたたかい、そしてちょっとエロティックな 風のこと」とファブリス。草をかきわけ進みながら、子どもの 頃を思い出す。また、草むらの1本道は、分け目によって左右に なでられた髪の毛でもあるという。髪の毛は、脳や神経のある 頭部を守るために生えていて、身体と精神の栄養物とのこと。
観客のなかには、この草むらを「こわい」と言う若い女性もい て少し驚いた。確かに都市の中では、こんなに野放図に生えた 草に出くわすことはもうないかもしれない。
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