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新たなデザインにも“ルーツ”がある
いくら漆器が機能性、芸術性に優れていても、現代の生活 に合わなければ廃れていく。
「大事なのは、昔のように漆器が暮らしの中で使われるこ と。ですから、いまのライフスタイルに漆器をどう生かして いくか、どう生かすことができるかを提案していくのが私 の役目です。というとデザインが大きな問題になりますが、 いかにも現代風な奇抜なものがいいわけではありません。 長く使い続けていただくためにはデザインにもルーツがな いといけない。たとえば、いま当社の作品で人気の高い『白 檀』シリーズ。シンプルでモダンだから使いやすいとご好評 をいただいていますが、あれは金や銀などの上に漆を塗る 『白檀』という古来の技法です。要はそれを現代の生活にど う生かすか。そこで当社では、文様を描くひとつの技法でし かなかった白檀塗を、洋風の生活の中でも違和感のないよ うに幾何学的なデザインで表現したのです」
金銀箔や粉、あるいは金銀の塗料の上から塗り重ねることによって独特の飴色が表現できる「白檀」。(上)取皿付 二段重の箱。(下)ボウル&プレート。カフェオレ、あるいはシリアルボウルとして使っても。
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