
千里リハビリテーション病院は脳卒中を専門とし、急性期からのリハビリに対応する脳卒中ケアユニット、回復期リハビリテーション病棟から成る。
変わるリハビリ
千里リハビリテーション病院を退院した患者の多くは、驚くほど順調な社会復帰を遂げているという。それは、同院独自の様々な試みが融合した結果である。「脳卒中を起こした場合、いかに早期に集中的なリハビリテーションを行うかが、その後の回復を大きく左右します。そのため当院では、専門スタッフによるリハビリテーションを、1日3時間以上、それも365日休みなく提供しています。そして、リハビリテーションで最も重要なのは、人とのコミュニケーションによって脳に刺激を与えること。いかに人の手をかけられるかを重視して、入院中は常に複数のスタッフが見守り、声をかけられる体制を整えています」。これらの試みは、ほんの一例に過ぎない。「既成概念にとらわれず、新たな視点で本当に大切なことを実践していく。この“気づき”の医療こそが、当院の原点なのです」。千里リハビリテーション病院の取り組みが、リハビリテーションと病院の概念を変えていく。