薬酒で化学的根拠をもったカクテルを
薬酒をアレンジし、カクテルで提供するバーがある。銀座に
ある『リ・バール』では10年ほど前から養命酒を使った「Yイ
グレット・シリーズ」をオリジナルメニューとして加えてい
る。「ワインやビール、ウイスキーなどで割ったり、季節のフ
ルーツを使ったり。考えたメニューは食前酒、食後酒を合わ
せ、全部で80種類ほど」と語るのは、オーナーバーテンダー
の小林直也氏。生薬のクセを生かすか、消すか。酒やフルー
ツの成分を精査し、化学的根拠をもってオンリーワンのカ
クテルを作る氏だが、引き出しの多さは、3年間に及ぶミラ
ノでの飲料全般の研究の賜物である。人気が高いのは養命
酒をアマレットと牛乳などで割った「パフェ・ド・イグレッ
ト」だが、養命酒を白ワインと旬のフルーツで割ったカクテ
ルも楽しめる。●『リ・バール』 東京都中央区銀座1-14-10松
楠ビルB1●TEL 03-3535-3303●http://www.atcave.jp/ribar




(上)薬酒の多くはリキュールとして用いられるが、中でも有名なのはベルモットとカンパリ。マティーニやカン
パリオレンジはこれらを使った代表的なカクテル。(下)東京・銀座のバー『リ・バール』。