
変額年金保険は相続対策など税制面で大きなメリットがある。
最低保証のタイプを確認すること
しかし、高齢者への販売しやすさから、変額年金保険は、投資信託という資産運用としての商品性よりも、年
金原資や受取総額の最低保証に重きが置かれ、よりリスクの低い商品に変化してきた。こういった最低保証
付きの変額年金保険が、現在、販売額の5割とも言われる。そのため、現在の変額年金保険は、解約手数料を
低くし、そのかわり、購入初期費用、保険関係費用、運用関係費などの手数料が設定されている。顧客サイド
としては、こういった手数料を、最低保証の保険料として妥当か否かを見極める力を持ちたい。また積立期
間終了時の積立金額が基本年金額を下回っていても、払い込んだ保険料相当額が保証される「年金原資保
障型」、年金の受取期間全体を通じた年金総額が、払い込んだ保険料相当額を保証する「年金受取総額保障
型」など、「最低保証」と言いつつ、その保証は商品タイプによって異なることに注意したい。