


(左上)景観建築家ジル・クレモンによる庭園とも美しく調和している。(右上)内部の展示ブースの形が
そのまま外壁にせり出した斬新なフォルムのケ・ブランリー美術館。(右下)屋外のカフェスペースから
は美術館の建物と庭園の両方を楽しめる。Photo Masahiro Goda
2006年に開館したパリのケ・ブランリー美術館では、大地の色をイメージした外装の一部に、黒いガラスとメタ
ルスクリーンを重ね合わせて光が波打つような効果を与えた。セーヌ川沿いに位置するこの美術館は、アジア、
オセアニア、アフリカなどの作品を展示し、パリの新しい観光地となっている。4ヘクタールの広大なスペース
にオセアニア、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの美術品が常時3,500点近く展示されており、所蔵作品は30万
点超。休日ともなれば、行列は避けられない。