

「シンガポール航空A380」に乗る。それだけの目的でシンガポールを旅するのも悪くな
い。
空の旅こそシンプル・イズ・ベスト
「シンガポール航空A380」の初就航までには、さまざまな憶測が飛び交っていたが、2007年10月に「シンガポール
航空A380」がシンガポール−シドニー線に登場した時、エアライン業界や航空ジャーナリストといった専門家た
ちからは、驚きの声があがったという。「エアバスA380」の巨大な機体ならば、バーカウンターやトレーニングジ
ムといった、これまでの旅客機の常識では考えられなかった設備が用意されるのではと考えられていたからで
ある。しかし、シンガポール航空は、そのいずれも採用しなかった。キャビンの居住性を高め、乗客一人当たりの
スペースとプライバシーを最大限に確保することに注力したのである。あくまでもシンプルなその設計思想
は、いま空を駆け巡る世界のエグゼクティブたちから、最高の賛辞をもって迎え入れられている。